世界フィギュアスケート選手権大会2017 男子シングル
フィギュアスケートの今期の締めくくりの世界フィギュアスケート選手権が終わりました。
男子は何といっても羽生結弦選手の優勝が素晴らしかったです。
今シーズンは世界最高得点を何度も更新した昨シーズンよりもジャンプのレベルを上げたものの、これまで結果がいまいちでした。
SPは出遅れの5位でどうなるものかと思っていましたが、ふたを開けるとFPが世界最高得点を更新する出来で結果優勝となりました。
4回転を4本決め、最初から最後まで美しい演技で見入ってしまいました。羽生選手の素晴らしい点はただジャンプを成功する、だけではなくその他の要素やつなぎの部分に至るまで濃度が濃く見ていて引き込まれるところだと思います。
今日の演技でやっと今シーズンこれがしたかったんだなと言うことが分かりました。
そして2位は宇野昌磨選手。SP、FPともかましての2位でした。昨年の世界フィギュアは涙で終わりましたが、今回その悔しさを挽回する表彰台でした。
宇野選手のすごいところは成長速度だと感じます。2シーズン前までは羽生選手やトップクラスとは差がある感じでしたが、昨シーズン、今シーズンとぐんぐんと点数を伸ばしてきました。
なにより驚くのがジャンプの種類の増やし方。数年前に3回転アクセルを成功させた、とか聞いていたように思います。
その後4回転トーループを入れて、次は本数を増やして、今シーズンに至っては4回転フリップを世界初めて成功したかと思えばシーズン途中から4回転ループを投入。
4回転の種類を増やすのってそんなに簡単なの?と勘違いしてしまいそうになります。
今シーズンは羽生選手にミスがあり、宇野選手がパーフェクトであれば逆転も可能と言うところまで近づいてきました。来シーズンどこまで進化するんでしょうか。
羽生選手が蒼い炎なら宇野選手は赤い炎のような感じがします。
フィギュアスケートの男子は昨シーズンまでは4回転と言えばほぼトーループ、サルコーまでだったのが今シーズンはやたらと種類が増えて真・4回転時代なんて言葉を羽生選手が言っていました。
4回転のインフレと言うか一部の選手たちがスーパーサイヤ人チックなパワーアップを遂げているように思います。
いよいよ来シーズンは平昌オリンピックがありますが、一体どんなことになるのやら楽しみですね。